開封率が全然変わる!DAUをあげるためのプッシュ通知4原則

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 PUSH通知はアプリの継続率を上昇させる有効なツールですが、適当に送りつければいいという訳ではありません。メールマーケティングでも同様ですが、大量に送ればいいという乱暴な姿勢ではユーザの不快感を煽ってしまいユーザがサービス自体から離れていってしまうという事態を招きます。

 ユーザに好まれるPUSH通知、ユーザの行動を促すPUSH通知にするにはどうすればいいのか?PUSH通知を設計する上で考えるべき4つの重要な原則をご紹介します。ご自身のアプリで送っているPUSH通知に照らし合わせてご確認頂ければ幸いです。

1.ユーザがPUSH通知を受け取る理由を意識する

 そのPUSH通知を受け取ることでユーザがどういう利益を得られるのか?その質問に一言で答えられない時は、PUSH通知を設計しなおしましょう。ただの声掛けは他のPUSH通知に比べると開封率が低く、ユーザから見ると無駄なPUSH通知であると認識される可能性が高いです。

2.PUSH通知を送る対象となるユーザを分類する

 同じアプリを利用しているからといって、全てのユーザが同じ状況にある訳ではありません。例えば登録後何日目なのか、最後に起動してから何日経っているのか。それだけでもユーザに対するメッセージは大きく異なります。ユーザを分類することでPUSH通知を最適化しましょう。

3.ユーザにPUSH通知を送るタイミングに注意する

 スマートフォンはPCと違いユーザが常に身に付けているものです。だからこそPUSH通知は非常に有効なのですが、無駄なPUSH通知はメールマガジン等よりもより不快感を煽ることになります。深夜帯は避け、通知の内容に合わせて見て欲しいタイミングで送信することにしましょう。

4.開封率を確認して数値を元に改善する

 どのような施策でも同じですが、ただ実施するだけでは効果はあがりません。重要なのは効果を確認し、それに対応すること。PUSH通知の場合重要なのは送った数とその後で実際にPUSH経由で起動された数の確認です。DAUや継続率などと併せて改善を進めましょう。

まとめ

 原則に気をつけて、ユーザにとって価値のあるPUSH通知を送りましょう。きっとサービスにとっても価値がある施策になるはずです!

登録直後の空白を埋めろ!超有名なグロースハック10選 – Part2

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 グロースハッカーとはビジネスの規模拡大のために他の人にはできないありとあらゆる手段を講じる人のこと。先人がどのような手段を講じてきたのか、簡単に見ていきましょう。今回はコンテンツ制作プラットフォーム会社Visuallyを立ち上げたアダム・ブレックラーさんによるグロースハック事例のまとめを参考に紹介しています。Part1はこちら

6. Twitterの登録時フォロー

 話題になり始め多くの人が登録しつつあった頃、Twitterの課題はユーザの継続率を向上することでした。普通であればメールを送ることで呼び戻したり、リターゲティング広告を検討するところですが、Twitterは登録直後のユーザ行動に着目しました。何人かをフォローしているかどうかがその後の継続率に影響していることを発見したTwitterは、新規ユーザが登録した直後に、何人かユーザを紹介し手動でフォローさせる仕組みを導入したのです。これにより継続率は大幅に上昇しました。Twitterのようにユーザが何もしない状態ではサービスの価値を感じづらいサービスでは、如何にユーザをその状態へ連れて行くかが重要になります。

7. Instagramの他サービスへの投稿

 自サービス内のネットワークのみに閉じることなく、FacebookやTwitterなどへの投稿を非常に容易にすることで、Instagramは多くのユーザを獲得することに成功しました。また、今でこそ共有されたInstagramのリンクからはコメントやフォローなど様々なアクションが可能ですが、連携開始当時はInstagramのリンクから見ることができるのは投稿されたInstagramの美麗な写真とアプリのダウンロードリンクのみという非常にシンプルなものだったのも、急激にInstagramのユーザ数が拡大した理由の一つと言えるでしょう。

8. Pinterestの登録時自動フォロー

 Twitter同様にPinterestではユーザが何もしなければ表示されるコンテンツがありませんでした。新規ユーザに好みのジャンルを選ばせ、クオリティの高いユーザを自動でフォローさせることで登録直後からPinterestの価値を疑似体験させる仕組みを導入することで、Pinterestは新規ユーザの継続率を大きく押し上げています。またFacebookのソーシャルグラフを活用し、友人を一括でフォローできるようにしているのも新規ユーザをサービスに惹きつけるのに一役買っていると言えるでしょう。

9. Youtubeの著作権法に関する柔軟な態度

 他の動画共有サイトが著作権法(デジタルミレニアム著作権法)に基づき多くの動画を厳格に削除していた頃、Youtubeはかなり管理を緩くしており、多くの動画アップロードに対して寛容でした。他の競合サイトで人気のあるテレビ番組などをアップロードしていたユーザはやがてYoutubeへと移行し、その動画を視聴するユーザもYoutubeへと集約されていきました。グロースハックという言葉からすぐに想像できるものではありませんし、その手法が正しかったと言えるかどうかは分かりませんが、サービス成長のために法的リスクを冒すという判断が現在におけるYoutubeの盛況に繋がっているというのは覚えておいていいことではないでしょうか。

10. Mint.comのコンテンツ戦略

 個人向け資産管理サービスのMint.comはコンテンツマーケティングにより成長を実現したサービスの例と言えるでしょう。尤も2007年当時はコンテンツマーケティングなどという概念は存在しておらず、サービス外の継続的な発信を重視することでユーザを獲得するというのは非常に珍しいことでした。具体的には資産管理関係のブログやインフォグラフィックを多く生み出すことでRedditなどの有名サービスで話題となり、結果としてMint.comは2年間で150万会員を獲得することに成功しています。サービスの成長のためにあらゆる手段を考えるのがグロースハッカーの仕事であり、既存の枠組みに囚われないことの重要性を教えてくれる一例と言えるでしょう。

まとめ

 いかがでしたでしょうか?Growth Blogでは今後もグロースハックの事例やタネをご紹介していきますので、どうぞご期待ください!

イーロン・マスクも発案!超有名なグロースハック10選 – Part1

https://www.flickr.com/photos/jurvetson/
https://www.flickr.com/photos/jurvetson/

 グロースハッカーはサービス成長のためにあらゆることを行っていきます。グロースハックというと「無料でユーザを獲得するテクニック」や「ABテストによるコンバージョンの向上」と思われがちですが、重要なのはとにかくサービスを成長させること。今回はコンテンツ制作プラットフォーム会社Visuallyを立ち上げたアダム・ブレックラーさんによるグロースハック事例のまとめを参考に見ていきます。今ではほぼ常識のように思われるものばかりですが、どれもとても有効です。

1. Paypalの招待促進インセンティブ

 これはかの有名なイーロン・マスクがPaypal時代に考案したグロースハックです。招待された人と、招待した人にそれぞれ$10を報酬として支払うことでユーザ数を圧倒的に伸ばしました。既存会員は$10を得るために積極的に知り合いを招待しますし、招待された人も$10を得ることができるため悪い気はしません。非常にシンプルですが強力なグロースハックです。Paypalは当初は大銀行などとの業務提携などによってユーザ数を伸ばしていく予定でしたが、当時はメールを介して送金するという概念が新しすぎて理解されず断念したという経緯があります。Paypalは他にもオークションサイトを自動でクロールし、「Paypalで支払いを受け入れるなら買い取る」と伝えるプログラムを作ったりもしています。

2. Hotmailの自動挿入広告

 立ち上げから18ヶ月で1200万ユーザを獲得したHotmailの広告費は$50,000でした。同時期に$20,000,000を広告費にかけたJunoに比べると圧倒的な成果です。Hotmailは送信メールに「このメールはHotmailから送られています」「無料でHotmailを使いませんか」というようなメッセージと、登録リンクを自動的にメールに挿入するというグロースハックを通じてここまでの成長を達成しています。単純ですが、既存ユーザがそのサービスから利益を得ている状況(無料でメールを送れているということ)をわかりやすく新規ユーザ候補(メールの受信者、つまり何らかのメールを利用しているひと)に伝える仕組みを自動化したということがこのグロースハックの素晴らしい点でしょう。

3. Airbnbの他サービスを利用した露出

 サービス開始当初はAirbnb自体が有名ではないため、部屋を貸したいという人がAirbnbに登録しても部屋を借りたいという人とマッチングさせるのが非常に困難でした。そこでAirbnbは既に多くのユーザを抱えるCraigslistという地元密着型の売買情報交換掲示板にAirbnbで登録した部屋を簡単に投稿できるような仕組みを作り上げました。AirbnbはCraigslistと提携ができていた訳ではないのでAPIなどを利用することはできなかったものの、Craigslistの技術的な仕組みをよく研究することで「無理矢理」投稿可能にしています。サービス成長を念頭においた機能開発が上手く働いた例で、既存のマーケター視点では発案しにくいグロースハックと言えるかもしれません。

4. Mailboxのウェイティングリスト

 サービスリリース前に6週間で100万ユーザを獲得したのがMailboxです。非常に分かりやすいサービス紹介動画と美しいUI、ベータテスターによるとても魅力的なレビュー、そして何よりもアプリの事前予約システムがユーザ獲得の上で強力でした。Mailboxは実際にアプリがリリースされる前にユーザへ整理番号を配布し、整理番号が早い順から徐々にアプリを利用可能にしていきました。擬似的な大行列を作ったと考えることが出来るでしょう。この時点でユーザは他にも大勢のユーザがMailboxを待っているということを実感し、期待度が高まります。しかしそれだけではなく、Mailboxについてツイート等することで前のユーザに割り込むことができるという仕組みもありました。これにより多くのユーザがMailboxについてソーシャル上で拡散し、Mailboxはリリース前に大量のユーザを得ることに成功したのです。

5. Dropboxの招待促進インセンティブ

 Paypalと同様の仕組みをつくることで、Dropboxはたった2年で100,000ユーザから4,000,000ユーザに成長しました。既存ユーザは新規ユーザを招待することで無料の容量を得ることができ、新規ユーザも招待リンクから登録することで無料の容量を得られるというものです。既存ユーザは既にDropboxの価値を知っているため積極的に拡散しようとしますし、新規ユーザも通常のリンクに比べるとお得感があるので登録へのハードルが下がります。このような招待を促進するインセンティブでは、招待する側だけでなく招待される側にもメリットがあるというのが非常に重要であると言えるでしょう。

まとめ

 ABテストでコンバージョンレートを上げるだけじゃない、サービス成長のために行われてきた「あらゆること」。いかがでしたでしょうか。Part2もお楽しみください!

改めてグロースハッカーについてまとめてみました

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言葉が生まれた経緯

 もともとグロースハッカーという言葉が生み出されたのは成長を目前にしたスタートアップでの採用における問題を解決するためでした。市場において正しく価値を生み出せる製品とそれを活かした収益化の仕組みが完成した時、スタートアップに必要なのは圧倒的な成長です。つまり課題は如何にしてビジネスの規模を拡大し続ける効率的な方法を発見するのか、ということになります。そして、その課題解決を担う人材をいかにして募集するのか?という時に生まれたのがグロースハッカーという言葉なのです。

 従来のマーケターという言葉で想定される役割はマーケティング戦略を打ち立てたり、マーケティングチームを組織し、代理店などとやりとりを行ったりすることです。前述の「ビジネスの規模を拡大し続ける効率的な方法を発見する」という課題認識とはズレが生じてしまいます。もちろん、従来のマーケターと呼ばれる人の中にも優れたグロースハッカーの資質を持つ人は大勢いるでしょう。しかし、この役割の違いを明確にするためには新しい言葉が必要でした。そこでグロースハッカーという言葉が生み出されました。

言葉に込められた意味

 このグロースハッカーという新しい言葉には、ひたすらビジネスの規模を拡大するという役割が負わされています。もともと情報産業におけるハッカーという言葉は、(映画などの悪いイメージとは異なり)膨大な知識や経験を元に通常の人では思いつかないような課題解決策を発見する人間のことを指します。グロースハッカーはグロースのため、つまりビジネスの規模拡大のために、他の人にはできないありとあらゆる手段を講じる人、ということになります。

 グロースハッカーが持つべき資質については様々な議論がなされています。プログラミングが出来なければならない、マーケティングの知識がなければならない、など。このような議論が発生すること自体が、グロースハッカーという役割に必要な知識がサービス内外を問わず膨大であるということを示唆しています。成長のために必要な「ありとあらゆる手段」に含まれる要素が膨大であるため、必然とも言えるでしょう。 

このブログについて

 そんな広大な世界に挑むため、従来の枠組みを超え、グロースハッカーという言葉が生み出されたのが2010年。日本のIT業界で多く使われるようになったのが2014年(北米では2013年)。それ以来この言葉の下にサービスを成長させる様々な方法が生み出されてきました。このブログでは、アプリビジネスを念頭に、グロースハッカー達によって生み出されてきたテクニックを紹介したり、そういった手段を考案する際のヒントになるものをご紹介していきますので、ご期待ください!

参考リンク

初めてグロースハッカーという言葉が使われたのがこのブログ記事です。筆者のショーン・エリス氏はDropboxなどをはじめ様々な企業を成長へと導き、現在はQualaroo及びGrowthhackers.comのCEOをされています。
http://www.startup-marketing.com/where-are-all-the-growth-hackers/