評価額110億ドル!Pinterestを急成長に導いた5つのグロースハック

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ピンボード風の写真共有サービスであるPinterest(ピンタレスト)。
Instagram同様ビジュアルに力を入れているこのサービスは、アメリカではFacebookに継いでリファラル効果が高く、Twitterをも凌いでいると言われています。
今回は、今現在も成長を続けるPinterestのグロースハックを紹介します。

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Pinterest(ピンタレスト)とは

Pinterestとは、2008年に米国のCold Brew Labs,Inc.によってリリースされた、写真共有サービスです。
特徴としては女性利用者が圧倒的に多く、今も成長を続けています。
Instagramと同じじゃないの?といった印象がある方も多いかもしれませんが、PinterestはFacebookやTwitter、InstagramなどのSNSとは異なります。
自分のライフスタイルをシェアするSNSとは異なり、Printerestでシェアされるのは自分の写真だけでなく、Web上で見つけた写真やPrinterest内の写真も多いです。

こちらの記事では、Pinterestはブックマークツールであると紹介されています。

実はSNSではなかったPinterest(ピンタレスト)!インスタグラムとの違いやブックマークとしての使い方を徹底解剖。

数名の創業メンバーによってローンチされたPrinterestは、どのようなグロースハックを推し進め急成長していったのでしょうか?

1. Dropboxと真逆!? 特別感を味わえる登録画面

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このGrowth Blogでも紹介しましたが、グロースハックの代表例として必ずといっていいほど挙げられるDropboxは、最初の登録画面を限りなくシンプルにしたことで成功しました。
しかし、Printerestの登録画面は全く真逆のものでした。

現在は、Facebookアカウント・Twitterアカウント・Emailの3つの登録方法がありますが、以前は、

「招待状をリクエスト」→「数日後メールにて招待状が届く」→「招待状を開封」

といった段階を踏まないと登録できませんでした。
Dropboxの例を見た後に考えると、単純にめんどくさいですね。

なぜこの段階を踏ませることで新規登録が増加したのかというと、Pinterestのユーザーのほとんどが女性で、さらにその中でも高所得な女性ユーザーが多かったからです。
わざわざ招待状を送ってから登録させる段階を踏ませることは、特別感や他とは違う高級感を好む高所得女性ユーザーに非常にウケたのです。

2. 登録後に自動でフォローさせる

最近のSNSなどのサービスでは、新規登録後に自分にとっておすすめのユーザーが表示され、フォローを促されるものが多いです。
これは、SNSの価値は「他のユーザーと繋がること」であり正しいです。

Printerestではもう少し強引な施策を打ちました。
ユーザーに興味関心のあるトピックを選択させた後に、関連性のあるユーザーを自動的にフォローしたのです。
しかし、結果登録直後から自分のフィードに良質な写真を流すようにしたことで、離脱率が大幅に下がったそうです。

3. Facebookの友人と自動で相互フォローさせる

Facebookの友人がPinterestに登録すると、自動で相互フォローさせました。
そして、既にPinterestに登録していたユーザーにはそれを通知するメールを送りました。

この施策により、既存ユーザーには再訪問してみようという思いが湧き、新規ユーザーはユーザー体験が上昇しました。

4. 一画面での永久スクロール

Printerestでは、画面のデザインでもグロースハックを行っています。
現在設計されているUIでは、写真がピンされているピンボード画面で永久スクロールが採用されています。

ページを切り替える必要なくスクロールできることで、ユーザーはどこまでもスクロールしてくれて滞在時間が上昇しました。
さらに、ページ移動のストレスも無くなりユーザー体験も上昇しました。

また、Pinterestでは、

  • ピンボード
  • リピン(他のユーザーのコンテンツから好みのものを追加)
  • ユーザーのフォロー
  • コメント
  • ピンボードの編集

などの機能を全て一画面で利用できるようにしました。
このインターフェースによりさらにユーザーのストレスは減りました。

5. マーケティングとの相性の良さ(おまけ)

Pinterestは、非常にマーケットフレンドリーなサービスであると言われています。
これは、PinterestがSNSとは異なるブックマークツールであることが理由として挙げられます。
多くのユーザーは、自分の理想としている写真を未来にやりたいこととしてブックマークしています。

FacebookやTwitterと違い、Pinterestでのユーザー体験の一番の価値は「他のユーザーと繋がって触れあうこと」ではなく、「自分の理想をピンボード上で実現すること」だと考えられます。

つまり、サービスから商品へスムーズに遷移するため、他のSNSに比べてユーザーが広告に対して抱くストレスが非常に少ないのです。

実際に下記のサイトからも分かるように、いかにPinterestがECサイトとの相性が良いのかが分かります。

まとめ

PinterestのAcquisition(新規獲得)でのグロースハックは、一般的に言われている「新規登録画面はできるだけシンプルに」とは少々違いますが、ユーザーの特性に合わせて施策を打つことの重要さが分かります。
ユーザーのストレスをできる限り減らすUIも、非常に参考になります。

2013年11月には日本語でのサービスも開始されたPinterest。
日本ではまだまだ認知度が低いですが、従来のSNSとは異なった性質からECとの相性は抜群で、2015年6月2日には「Buyable Plus(購入可能ピン)」という新機能も導入しました。
Instagramもそうですが、今後の写真共有サービスとECとの連携に期待です。

参考

日本ではそこまで認知されていないPinterestのグロースハック術について、新規登録、UI、メールなどの項目ごとに分かりやすくまとめられていたので、参考にさせていただきました。